矯正治療開始のゴールデンタイム
ブログ先日の小学生の矯正治療の初診相談時に矯正治療の開始時期についてご質問がありましたので、掲載させていただきます。
よくあるご質問として、矯正治療は早ければ早いほどいいのでしょうか?というものがあります。
①こども(未就学児・小学生)の場合
生え変わりの時期やスピードに個人差はありますが、大まかな目安として3歳、6歳、9歳、12歳の時点でターニングポイントを迎えます。
その時の歯並びがどうなっているかによって、こどもの矯正治療を開始すべきかどうかが変わってまいりますので、
3歳、6歳、9歳、12歳になったら矯正歯科でチェックをしてもらえると良いでしょう。
この時期では中学生以降の成人矯正治療では出来ない事を行うことができるため、第一次ゴールデンタイムと言われています。
②中学生の場合
乳歯から永久歯への生え変わりが完了するのが多くの場合、中学1年生となります。
この時期は身長が伸び成長力が旺盛なため、矯正治療にとってとても有用な時期でもあります。
噛み合わせの状況次第では顎の成長力を使うことで非抜歯での治療が行えることもあり、第二次ゴールデンタイムと言われています。
③高校生の場合
高校生の場合は永久歯への生え変わりが完了し身体的な成長も落ち着いてくる頃となりますが、成人と比べて顎の骨も柔軟なため、治療期間や仕上がりの上で有利と言えるでしょう。
④大学生以降の場合
成長がほぼなくなり、後は骨が段々と硬くなっていくイメージです。
矯正治療は新陳代謝の能力にかなり左右されます。
一般的に年齢が若いほど代謝能力は高いため、個人差はありますが大学生以降であれば矯正治療を受けたいと思ったらまずは、歯列矯正専門クリニックで矯正相談を受けてみましょう。
余談ですが、その際はワイヤーの矯正をしっかりと行なっている専門クリニックをお勧めします。
いかがでしたでしょうか?
今回は歯列矯正治療の開始時期についてご説明しました。
ただし、一点注意事項がございます。
残念ながら矯正治療は通院すれば自動的に治っていくというものではありません。
矯正治療をお受けになるご本人のやる気次第で、治療期間や仕上がり具合、むし歯や歯ぐきの状況がかなり変わってまいります。
①こども(未就学児・小学生)の場合
④大学生以降の場合
上記の場合は親御さまのサポートやご本人のやる気がある場合がほとんどですので、大丈夫かと思います。
②中学生の場合
③高校生の場合
こちらの場合は、女子の場合はご本人のやる気がかなりみられるため、問題ないかと思います。
逆に男子の場合で、担当医や歯科検診で指摘された場合や親御さまに勧められて矯正治療開始する場合は注意が必要です。
先ほども申し上げました通り、矯正治療は治療をお受けになる方のやる気次第で、治療期間や仕上がり具合、むし歯や歯ぐきの状況がかなり変わってまいります。
矯正治療したけれどむし歯だらけになってしまっては元も子もありません。
当院では中学生・高校生の男子の場合でご本人にあまり矯正治療に乗り気でない場合は、ご本人のやる気スイッチが入ってからが良いのでは?とご説明しております。
当院では矯正治療をお受けいただいて患者さんに一番得てもらいたいものは、健康的な歯並びとともに長持ちする口腔内環境と考えております。
矯正治療の質を高め、結果、生活の質や人生の質が高まれば良いですよね。